病院には国公立病院と民間病院の2種類あり薬剤師の給与も大きく影響します。国公立病院で働く場合には公務員となり6年制過程を経た場合には初任給は医療職2級15俸級、過去の4年制過程の場合には医療職2級1号として給与は一律です。
公務員の薬剤師は同じ理系の4年制大学、医学部などの6年制、修士卒の年収の中でも低い部類です。ところが最初は低くても後々あがっていき、調剤薬局は一般的病院よりも年収は高い部類に入っていきます。収入には残業手当がきちんとつき、福利厚生が充実しているというメリットもあります。
病院関連で収入が低い理由として日本人は健康保険証を所持し、医療費は自己負担3割、残り7割が国が負担しています。国が現在医療費に割く財源を減らしているため、病院には必要な医師や看護師の給与を守るため、優先順位が低くなりやすい薬剤師の給与を削る傾向があります。
薬剤師は一般的な職業と比較すると、給料が良い場合が多く安定を求めている人にとっては、かなり良い職業と言えることは間違いありません。しかし、一口に薬剤師と言っても活躍の場が増えている今の時代だからこそ、どこを選ぶのかによって稼げる金額にも違いは生まれます。
求人情報を見る時には、月収に注目してしまいがちですが月収の良し悪しだけで判断してはいけません。どんなに月収が良くても、ボーナスがないところならば年収はそれほど高額にはならないケースが多いです。より条件の良いところを選ぶためにも、年間でトータルして考えた時にいくら稼ぐことが可能なのかという点に注目するべきと言えます。
もちろん働き先によって薬剤師としての、仕事内容にも違いがあるので、どのような勤務内容かという点にも注目するようにしておきましょう。